今回はデバッグに便利なシリアルモニタについて説明します。
プログラムの変数やArduinoの状態をArduinoIDEを通じてパソコンに表示できます。
表示するプログラムは基本的にSerial.print();を使います。
プログラム例
int counter = 0; // counterという名前の変数を整数型で宣言。counterに0を代入する。
void setup() {
// 起動後、この中の内容が上から順に1回実行される
Serial.begin(115200); // シリアル通信速度115200bpsに設定して開始
}
void loop() {
// setup関数が終了すると、この中の内容が上から順に何度も実行されつづける
Serial.print("Hello"); // ""を付けることで文字として認識し文字列を出力できる。
Serial.println("World"); // seriai.printの後ろにlnを付けることで改行できる
Serial.println(100); // 数字を表示する
Serial.println(100, BIN); // 2進数で出力
Serial.println(100, OCT); // 8進数で出力
Serial.println(100, DEC); // 10進数で出力
Serial.println(100, HEX); // 16進数で出力
Serial.println(1.23456); // 数字を出力(デフォルトでは第2桁まで表示)
Serial.println(1.23456, 4); // 小数点以下第4桁まで表示
Serial.print("カウンターの値 ");
Serial.println(counter); // 変数の中身を表示する。
counter = counter + 1; // カウンターの値を1増やす
delay(1000); // 1000ミリ秒(1秒)待機
// 最後まで実行された後はloop関数の先頭に戻る
}
ArduinoIDE側の設定を行います。
Arduinoをパソコンに接続しArduinoIDEを起動してください。
ArduinoIDEの右上のシリアルモニタをクリック
(シリアルモニタの左側シリアルプロッタをクリックするとグラフで表示できます)
プログラム例を見るとシリアル通信速度が115200となっているのでArduinoIDE側も115200に設定します。あとはプログラムをダウンロードするとシリアルモニタにログが表示されます。
これにてシリアルモニタは終了です。